【福岡変化球グルメ②】豚骨スープで作ってます 名代ラーメン亭『カレーライス(330円)』

カレーライス(並330円)
ラーメン+カレーライスの『カレーセット』は680円
福岡のど真ん中ストレートな店のちょっと変わったメニューを取り上げるコーナー『福岡変化球グルメ』の第2弾。今回は創業40年を超える老舗ラーメンチェーン『名代ラーメン亭』をピックアップ。
⇒第1弾 軟骨コリコリ 資さんうどん『つくねうどん(450円)』

名代ラーメン亭は天神・博多・大橋などに店舗を構えるラーメンチェーンで、早い!安い!美味い!の三拍子揃ったとことん庶民目線なラーメン屋さん。長浜にお店があった頃は、観光客で賑わう『ガンナガ(元祖長浜屋)』を背にスッとガラガラの名代に入るのがステータス。これぞまさにリアル福岡市民スタイル、そう考えていた時期がありました。

また学生時代に電車通学されてた方にとっては大変懐かしいお店ではないでしょうか?私も学生時代は良くここの『カレーセット』にはお世話になってまして、ツレと2人で入店してはカレーセットを1つと替玉を頼んで仲良くシェアしたものです。15年近く前ですが当時カレーセットは500円そこら、替玉込みでも600円しなかったと思います。学食で食べるよりも安くて美味しいという。こういったセットをシェアする頼み方は今でも学生のみならずお子様連れのご家族にも多く見受けられます。

ラーメン420円
辛子高菜は替玉時に入れる派です宜しくお願いします。
名代ラーメン亭はもちろんラーメンも美味しいですよ。

博多におけるラーメンの位置付けは『食事』というよりもおやつや軽食に近いという認識なのですが、いつからか「元・会員制うんたら」「新横浜ラーメン博物館になんたら」「ラーメン王・石神某がなんとか」といった具合にラーメンのブランド化が進み今では1杯600円や700円はザラ。他地域と変わらない単価になりつつあるのですが、ここは多少値上がりしたものの1杯420円。取り立ててグルメ本などに掲載されるわけでもなく平々凡々、『変わらない良さ』を感じさせてくれるお店です。

さて、話を徐々に名代のカレーライスに移していきましょう。名代ラーメン亭はラーメン以外のサブメニューが充実しており、チャンポンやチャーハンに豚まん、どれもハズレが無いのですがカレーライスも人気メニューのひとつ。

今回名代ラーメン亭のカレーは実に2年ぶりくらいに食したのですが曖昧な記憶を辿ると若干変更があったようです。現在は写真のように小さな角切り肉が入ってますが以前はスジ肉のカレーだったような。それからここのカレーで特筆すべきは「豚骨スープで作ったカレー」であること。これも以前は店内にそういった旨のPOPが貼られていたのですが現在は見当たらず。「ひょっとして豚骨スープを使わなくなったのか?」と懐疑的になりながらも慎重に一口食べたところ、うん、分からん。カレーのスパイシーさにかき消されてベースとなる部分は良く分かりません。普通のカレーに比べるとほんの気持ちボディがしっかりしている印象はあるのですが。

しかしそんな細かいこたぁどうでも良いのです。ここでは「豚骨でカレーとか家じゃ作れんもんね」と大人しく外食のありがたみを噛み締めるのが流儀。『変わらない良さ』を感じさせる店ゆえに何も変わっちゃおらんということでファイナルアンサー!

肝心のお味の方はというと、ルウはきっといろんな野菜が溶け込んでいるのでしょう、トロトロ系で口当たりはマイルド、若干甘めかな?と思わせておいてあとからスパイシーな刺激が来るパターン。低価格であるというエクスキューズを抜きにしても充分美味しいカレーです。なんせ豚骨スープで作ってますから!名代でカレーだけ注文してサッと食って帰る。そういう人に私はなりたい。

名代ラーメン亭のカレーライス、星3つです!