なでしこジャパンの“エコノミー移動” 英国でも物議を醸す

ロンドン五輪に参加する男子サッカー日本代表(U-23)は、欧州へビジネスクラスで移動したことに対し、女子日本代表(なでしこジャパン)はエコノミークラスという待遇の差が話題になった問題は、英国メディアでも報じられている。

19日、英国の「デイリー・メール」紙は、澤穂希の発言や、「男子はプロ選手の扱いになっているから」といった日本サッカー協会の主張を紹介。さらに、今回の問題に対し「性差別ではないか」という批判があることも伝えている。

また、19日、英国の「ガーディアン」紙は、「(なでしこは)東日本大震災後の日本に希望を与えた」にも関わらず、男子との待遇に差があることを報じたばかりか、オーストラリアのバスケット・チームでも日本と同じ男女格差が発生したことを紹介している。ちなみに女子バスケットボールのオーストラリア代表は、五輪で3回連続銀メダルを獲っている(男子は受賞歴なし)。

「デイリー・メール」紙の記事コメント欄には、「インドのカースト制度と同じく、日本社会も序列がある。日本人男子がトップ、次に外国人、日本人女性は一番下に位置する」「日本サッカー女子チームはW杯王者。女子がメダルを獲るチャンスの方が多いのに」など、多くの批判が寄せられている。

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Equality of the sexes? Japan’s female Olympic soccer team flies economy while the Men’s team goes Business Class(The Daily Mail)
London 2012: Japan, Australia and organisers face sexism claims(The Guardian)

提供:ライブドアニュース