「唐人町の至宝」HIPHOPグループ・TOJIN BATTLE ROYAL 14年ぶりの新譜が6月13日発売

http://www.tojinbattleroyal.com/

90年代後半に福岡市中央区唐人町を拠点に活動していたHIPHOPグループ『TOJIN BATTLE ROYAL』(トージン・バトル・ロイヤル)の14年ぶりとなる新譜『D.O.H.C.』が来月発売されます。

TOJIN BATTLE ROYALについて・・・
TOJIN BATTLE ROYALは自主制作のテープ4本とコンピレーションCDへの参加1枚、そこからアナログカットされたTHA BLUE HERBとのスプリットEPを1枚を残したものの、わずか数年で活動を休止。

その活動休止から約10年ほど経った2008年に、自らTOJIN BATTLE ROYALファンを公言するDEVLARGE氏(BUDDAHBRAND)発案により過去の音源を集めた『1997-1998 COLLECTION』をまさかのリリース!

日本語ラップ専門サイトAmebreakの企画『Amebreakライターが選ぶ2008年ベスト・アルバム!』では、サイプレス上野氏含む3名が2008年間ベストアルバムに選ぶなど各方面で絶賛。活動は活発ではないにも関わらず、現在では全国の日本語ラップマニアの間で非常に人気の高いグループです。
▲洒脱なトラックに金八イズム溢れるリリック。
福岡市営地下鉄はこの曲『五重塔』のイントロを唐人町駅の発車音にしていいまである。

古き良き90年代日本語ラップのフレッシュ感溢れるトラックに乗っかるリリックは、「唐人町」「ももちパレス」「油山」「あしずり定食センター」「オークラ劇場」といった福岡市民感涙のワードに溢れ、そこに「金八先生」や「(おもに昭和の)プロレス」エッセンスも注入され、「ナンセンスだけどなんか知らんけどアツイ」という独特な世界観を形成しています。

福岡の人で特に90年代に青春時代を過ごした人にとってはきっと”琴線に触れる何か”があると思います。
14年ぶりの完全新作
前作「1997-1998 COLLECTION」リリース後の2009年、メンバーのブログ上で「新曲を録音する」旨が公表されていたもののなかなかリリースには至らず動向を見守っていたのですが、それから3年経過後の今年、ようやくファン待望のリリースが決定しました。

前作では「90年代っぽさ」(90年代の音源を00年代にリリースしてるから当然なのですがw)が高く評価され、今作「D.O.H.C.」では完全新録ということもありやや不安もあったのですが先日公開された『Message from Atsushi Hatanai』を聞いて「ああ、これは間違いない」と思いました。リリックは相変わらず、そしてトラックが本当にカッコイイ!
D.L (Buddah Brand)、宇多丸(RHYMESTER)、等hiphop界の重要人物達がみな賞賛を送るレペゼン九州、まさにリビングレジェンド!!2007年リリースのCDは驚異的なロングセールスを記録し、先日リリースしたアナログは予約が殺到し、あわててプレスを増加するという健在ぶりを見せつけた TOJIN BATTLE ROYAL!! なんと!! 奇跡の新作が登場!!安心してください。この人達は何も変わってないです!!それどころか余裕でJAPANESE RAP最高傑作!!歴史的名盤の予感!!

博多の異能HIPHOP集団、TOJIN BATTLE ROYALがマキのペニ皮より長い活動休止期間を経て14年ぶりに新作アルバム「D.O.H.C」をドロップする。グループ結成以来何一つ変わらないサンプリングネタオンリーのドス黒くローファイな90年代マナーなトラックと、万人には理解不能なマニアックで超ローカル、そしてメッセージ性皆無なリリックの融合は当時以上(異常)に磨きがかかった仕上がりに。

客演はTOJINスタイルを熟知した猛者宇多丸、サイプレス上野、DARTHREIDER、そして謎のYB(ヤングボーイ)千目多移嘆(センメタイタン)の豪華布陣。また、総裁とマキの因縁の対決が本アルバムにて実現。ジャッジは何とDARTHREIDER!注目の結末は?? 2000年代のHIPHOPが失ってしまった90年代黄金期のお花畑がここに誕生!TOJINヤングボーイ達の進化なき深化をご堪能あれ!


DISK UNION商品ページより
「安心してください。この人達は何も変わってないです!!」「グループ結成以来何一つ変わらないサンプリングネタオンリーのドス黒くローファイな90年代マナーなトラックと、万人には理解不能なマニアックで超ローカル、そしてメッセージ性皆無なリリックの融合」と、”変わらないこと”が期待されている辺りがこのグループの特異性でしょうか。

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90年代後半に唐人町の近くに住んでいたことがあるのですが、当時ロック好きだった自分は恥ずかしながら彼らの存在を知りませんでした。

福岡の音楽シーンを振り返ると、古くは井上陽水、チューリップ、長渕剛、海援隊といった照和勢やサンハウス、モッズ、ロッカーズといっためんたいロック勢。

現代ではナンバーガール、椎名林檎、YUIに至るまで多くの才能あふれるロックアーティストを輩出し『福岡は日本のリバプール』とも呼ばれてきました。

しかし2000年頃を境に、OLIVEOILやRAMBCAMPに代表される福岡のHIPHOPシーンに才能あふれる面白いアーティストが目立つようになったように思えます。その元祖とも言えるような存在のTOJIN BATTLE ROYAL。今となっては当時ノーチェックで本当にスミマセンといった思いです。

新作『D.O.H.C』は6月13日に発売。めちゃくちゃ楽しみです!
http://www.tojinbattleroyal.com/
@tojin_b_royal
D.O.H.C - Tojin Battle Royal