『るり色の砂時計』(17年半)、『窓をあけて九州』(32年半)、日曜昼の長寿ローカル番組が続々終了

るり色の砂時計最終回ラストショット
25日、九州の日曜お昼の2大長寿番組が同時に最終回を迎えました。ひとつは1979年10月放送開始の『窓をあけて九州』(RKB,e-JNN各局)、もうひとつは1994年10月放送開始の『るり色の砂時計』(KBC)。それぞれ32年半、17年半続く長寿番組でした。

『窓をあけて九州』は前身の『九州再発見』(1967年10月放送開始)を含めると実に44年半、九州電力の1社提供で放送してきたが、この度九電がスポンサーを降板することに伴い放送終了。この降板の裏側には九電の通期赤字転落も影響していると思われます(『九州電力、今期赤字1700億円目処 原発停止で燃料費が重石に』参照)。

同時間帯、TBS系列各局では爆笑問題の人気番組『サンデージャポン』をネットしており「いよいよ九州でもサンジャポが!」と期待したのですが、後番組として来週から『世界一の九州が始まる』という九州独自製作の番組が始まるようです。

一方『るり色の砂時計』の放送終了理由は定かではありませんがこちらも17年半の放送に幕を閉じました。この曲を聞くと「あぁ日曜日だな」と実感させられるほどに九州出身者の大半の方に刷り込まれているのではないでしょうか。

「るり色の砂時計」という叙景感溢れる番組タイトルとどこかメランコリックで憂いを帯びたテーマ曲mid90's感丸出しで素晴らしいです。アフターよかトピアな空気感を纏っています。また、この曲、どことなくデイト・オブ・バース(マルショクサンリブでおなじみの福岡のバンド)を彷彿させていかにも”福岡の音”という感じがします。

ちょっと鬱いこの曲ともあいまって「日曜昼に家で旅番組見てる俺って・・・」といったダウナーな気分にさせられたものです。そしてエンディングのシャーデーに癒やされる、そんな日曜の昼下がり。

ちなみに番組タイトルの由来についてですが「宇宙はるり色(紫色を帯びた紺色)に輝き、人間がどんな生活をしようとも、大自然は音もなく時を刻んでいる」とのこと。いかにも壮大ですが”旅番組”であるこの番組との関連性においては微妙に意味が分かりません。いずれにせよこんなコンセプチュアルな番組が終わるのは非常にもったいなく思います。残念。

後番組は前川清(長崎出身)&えとう窓口(Wエンジンの「ほれてまうやろ~」じゃない方。大分出身。)による『笑顔まんてん タビ好き』だそうです。
『るり色』の女性レポーターの入浴シーン(爽やかなエロス)が楽しみだった自分はこれから前川清の入浴シーンで楽しめるかが不安なところ。4月7日放送開始だそうです。